古民家リノベーションの魅力とは
皆さんは将来どのようなマイホームを持ちたいと考えていますか?
新築の一戸建を建てようと夢見ている方もいらっしゃるでしょう。
または、マンションの部屋を購入して老後まで暮らそうと考えている人もいるのでは?
どちらであっても、家族での幸せな暮らしが想像でき、考えるだけでワクワクしてきますよね。
そんなマイホームの選択肢として、最近新たに「古民家」が注目され始めています。
古民家と言っても、購入してそのまま住み始めるのではありません。
「リノベーション」を施すのです。
リノベーションって何?
「リノベーション」と聞いても、いまいちしっくりこない方もいるでしょう。
しかも、似たような言葉に「リフォーム」があります。
まずはこの2つの言葉の意味の違いに触れていきますね。
リフォームの英語"reform"にはもともと「改良する・改善する」といった意味があります。
それが建築業界用語として派生し「老朽化した建物を新築の状態に戻す」という意味を持つようになりました。
一方、リノベーションの英語"renovation"は「革新・刷新」を意味するのですが、それが建築の世界では「改修」と意味付けられました。
もともと「革新」といった意味を持つため、ただ修理するだけでなく「新たに価値を生み出す」のがリノベーションというわけです。
このように説明してきましたが、実際の使い分けはかなり曖昧です。
しかし「工事の規模」という観点でこの2つを見比べるとスッキリするでしょう。
家全体を作り変えるほど規模が大きいのがリノベーションで、壁紙の張替えやトイレの入れ替えといった比較的小規模なものがリフォームと言えます。
そして、古民家のリノベーションでは、内装・外装すべてを解体し、柱や基礎といった骨組みをそのまま残しながら家を一から作り直します。
古民家リノベーションの魅力
古民家をリノベーションして完成した新しい家には、たくさんの魅力があります。
ここではその中でも特筆すべきものを3つご紹介していきます。
古民家リノベーションの一番の魅力はやはりこれでしょう。
長い年数を経て独特の色合いや質感を持つ太い木を活かすので、現代的なデザインの中に伝統的な雰囲気が演出されます。
世界に1つしかない、あなただけの家を建てることができますよ。
「古い建物なのになぜ?」と思った方もいらっしゃるのでは?
古民家に使用されている太い柱や梁は、最近の新築住宅で使われている建材と比較しても、かなり強度が高いと言われています。
柱や梁を上手に活用すれば、耐久性の高い家に作り変えることができるでしょう。
これは新築の家との大きな違いでしょう。
固定資産税は、築年数によって税額が決定されます。
大雑把な解釈で言えば「築25年」以上の物件は税額をかなり軽減できるのです。
古民家の購入費用を安く抑えるコツはこちらのページでご紹介しています。
費用相場と安く抑えるポイント
不動産担保ローン等は、不動産の価値に対して借り入れ可能額が変化します。
リノベーションによって不動産としての価値が上がれば、より多くのお金を借りることができるようになります。
不動産担保ローンとは
⇒https://estate-loan.jp/
さらに、古民家は原則として土地もセットで所有する形になりますので、より安定した借り入れが可能です。
デメリットも考慮しよう
上で紹介したもの以外にもたくさんの魅力がある古民家リノベーションですが、もちろん考えなければならないデメリットもあります。
古民家の内部には広い空間があるため家全体に風が通り、夏場は涼しく過ごすことができると言われています。
しかしその反面、冬になると寒さが厳しくなるような構造の家もあります。
暖房設備に関するリノベーションも考慮に入れる必要がありそうですね。
古民家は、現行の耐震基準が定められる前に建てられているので、耐震強度が十分ではない場合があります。
一概に「古民家=耐震性が低い」という訳ではなく、むしろ最近の住宅よりも強度が強いとも言われているのです。
しかし、木材の腐敗や割れ方の程度によっては地震に弱くなっているかもしれません。
新築で家を建てるよりも費用を抑えられると言われているリノベーションですが、予想以上にコストが掛かるケースもあるようです。
例えば、柱の腐敗が進んでいる場合や、シロアリ被害が酷い場合などが挙げられます。
こういったケースを避けるためにも、事前の古民家選びが重要になるでしょう。
古民家を選択肢の1つに
今回は古民家リノベーションについて「そもそもリノベーションとは」から始まり、良い点・悪い点までざっくり紹介してきました。
私自身、古民家リノベーションの魅力はやはり、日本の古き良き伝統を活かしつつ、モダンな雰囲気を演出できる点に限ると思います。
最後にデメリットをいくつか説明しましたが、リノベーションのプロセスの中で解消できるものもあるでしょう。
あなたもぜひ、新築住宅でなく「古民家リノベーション」で夢のマイホームを形にしませんか?